春は南から北、秋は北から南へ渡り鳥のように長距離移動する大型のチョウ「アサギマダラ」のマーキング体験が13日、愛媛県今治市中日吉町2丁目の常盤小学校であり、4年生29人がチョウたちの旅路に思いをはせた。
 市内の愛好家でつくる「アサギマダラを呼ぶ会」が同校近くのフジバカマの畑などで捕獲した26匹を用意。石丸保会長(90)がマーキングの方法を教えた。
 最初は恐る恐るチョウに触れていた児童も行き先を想像しながら校名や日付、名前を羽に記入。一匹一匹にフジバカマの花の蜜を吸わせ「行ってらっしゃい」と大空へ放った。
 男子児童(10)は「チョウの羽はつるつるしていた。沖縄や海外まで飛んで行ってほしい」と目を輝かせた。